家の上に載っかっているのに、屋根というのはなぜ?【屋根】の語源知ってますか?
家の上に載っかっているのに、「屋根」というのはなぜ?皆さんは、普段何気なしに使っている「屋根」という言葉の語源を知っていますか?調べてみると、「屋根」という言葉は奈良時代にはすでに使われており、万葉集にも、「屋根」という言葉を使った歌が存在しています。さて、家の上のほうにあって、家の上に載っかっている状態なのに、なぜ「屋根」というのか?「屋根」の「屋」という漢字は辞書によると、人が住む住宅・住居・住まいという意味があり、「屋根」という言葉に使われていても何の違和感もなく、まったく不自然ではありません。では、「根」という漢字の意味するところは?再び、辞書で調べてみると、樹木や草木を地中で支えている「根」を意味し、埋め込まれた物の端っこである「根元」や「つけ根」部分を呼称するときに使用したりしているようです。
実際、屋根は地中に埋まっているわけでもなく、家の上のほうにあって、家の上に載っかっている状態なのに、なぜ「根」という漢字があてがわれたのか?理由をたどっていくと、縄文時代の竪穴式住居の構造に語源の由来があるというのです。竪穴式住居のほとんどは構造上、現代の住宅にみられる壁面と屋根などというはっきりとした区別がなく、屋根と壁の区別のない一体型のもので、屋根の軒先が地面まで達し、地面に接触している形状が主流でした。科学の進歩や人類の進化とともに、我々の生活様式や住宅の構造も進歩してきました。屋根の軒先が地面から離れた構造になった現代においても、「屋根」という呼称が残ったということのようです。
また、単純に呼称が少しずつ変化し、「屋根」という字をあてがったという説もあるようです。
「屋の上」→「やのうえ」→「やね」
「屋の嶺」→「やのみね」→「やね」
「屋棟」→「やむね」→「やね」
「屋胸」→「やむね」→「やね」 「屋根」の語源としてどの説が正しいのか、今となっては知る由もないというのが、現実のようです。
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